アクション刑事DVD店

コロンボ大好き
　ご存じ、ロス市警殺人課のコロンボ刑事のテレビ・シリーズのＤＶＤ版。今回、コロンボは休暇中に乗り合わせた客船内で起きた殺人事件を名推理で解決する「歌声の消えた海」など４編を収録。

　「歌声の消えた海」は、ふだんは鑑識や部下などの協力があるが、今回は船内の事件。限定された環境でのコロンボの名推理がさえる。また、「ウチのかみさん」で有名なコロンボ夫人も乗船しており、作品の端々に存在感をにじませている。ファンにとっては、コロンボの推理以外にも楽しめる作品になっている。
コロンボ大好き
　ご存じ、刑事コロンボシリーズ。今回は、コロンボが休暇中に乗り合わせた
客船内で起きた殺人事件を解決する「歌声が消えた海」、往年の名女優が犯した殺人の謎を解く「忘れられたスター」など４編を収録している。

　コロンボの名推理ぶりは相変わらずだが、「ウチのかみさん」ことコロンボ夫人が登場しそうな場面もあり、ファンには謎解き以外の楽しみも用意されている。個人的には、コロンボの優しさが象徴するような「忘れられたスター」のラストシーンが好きだ。

「戦争は、終わる事はない」
第3〜第4シーズンという、もっとも脂がのりきっていた時期に作られた25話〜28話を収録。
「権力の墓穴」はロス市警本部次長、つまりコロンボの上司が犯人としてコロンボと対決。演じるは、近年ではジュラシックパークのガイドの声で知られる故リチャード・カイリーで、日本語の吹き替えは北村和夫という渋い人選。

「自縛の紐」はロバート・コンラッド演じるスポーツクラブのオーナーが持ち前の体力でコロンボに挑む。珍しくコロンボが怒りを爆発させる場面も。
「逆転の構図」は喜劇俳優のディック・ヴァン・ダイクが冷血な殺人犯役を好演。救済食堂のシスター役のジョイス・ヴァン・パタンは39話「黄金のバックル」では犯人役。

「祝砲の挽歌」は陸軍幼年学校で起きた殺人事件に、コロンボが生徒達と寝起きを共にして解決に当たる。ほとんどBGMが流れない演出、パトリック・マッグーハン（声：佐野浅夫）演じる無表情な幼年学校校長が厳格な雰囲気を作り上げている。マッグーハンはこの作品でエミー賞を受賞。

コロンボに不満がある訳ではないのです。
刑事コロンボは大好きな作品だし、楽しんで観ているのだが、つくづく最悪だと思わせられるのが、ＤＶＤパッケージ裏面の解説。このような推理ドラマの肝とも言える最後のネタばらしを、屈託なく堂々と載せているのだ。これは１巻からずーっと同じ方針。一度観劇を済ませている自分のようなファンならともかく、新規でコロンボを見ようとする人には、楽しみの妨げでしかない。特に、１７巻「ハッサン・サラーの反逆」の裏面解説は酷すぎる。書くほうも書くほうなら、これでＯＫを出したＤＶＤ製作側の良識も大いに疑わざるを得ない。猛省を促す。
「完全犯罪？　完全犯罪なんてものはないんだよ」
第5シーズンから第33〜36話を収録。
「ハッサン・サラーの反逆」は架空のアラブ系国家との外交問題というテーマを扱っている。監督は「ダーティハリー2」のテッド・ポスト。
「仮面の男」は、「祝砲の挽歌」でエミー賞を獲得したパトリック・マッグーハン2度目の犯人役で、今回は監督も兼務。被害者役でレスリー・ニールセンが出演。

メキシコが舞台の「闘牛士の栄光」は、観光で訪れたコロンボが現地の刑事と協力して事件を解決する。
「魔術師の幻想」は、シリーズきっての名犯人役、故ジャック・キャシディ3度目の出演。「悪の温室」以来の登場となるウィルソン刑事（ボブ・ディシー）とコロンボの迷コンビぶりが楽しい。

コロンボの作品の中でも最高の１つでしょ
このセットの中の「別れのワイン」はコロンボの多くの名作の中でも最高の１つでしょう。ワイナリーのオーナー（ドナルド・プレザンス）の完全犯罪をコロンボが打ち破る。いつもストーリー展開であるものの、

細部のディテールには多くのこだわりがあります。個人的には最も好きな作品です。もしあなたがちょっとでもワイン好きなら、この作品は大いにハマることうけあいです。最後のシーンも素晴らしい！
｛すいません他の「野望の果て」もいいんですが、このパックは「別れのワイン」で十分です。｝